VRではどっち?適材適所のJPG, PNGの使い分け。違い意識してる?

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VRではどっち?適材適所のJPG, PNGの使い分け。違い意識してる?

「 VRではどっち?適材適所のJPG, PNGの使い分け。違い意識してる? 」と、デザインや仕様決めなどをしているとゲームエンジンでパッケージ化する前に3Dモデルのテクスチャ画像で必ず聞かれます。

ベテランの皆さんから様々な意見がありますし、JPGでも高精細な画像使っていればそれほど問題にはならないかもですが、違いを意識して、なぜそのファイルタイプを選んだのか説明できるようにしておいてください。

VRゲーム制作において、画像ファイルの形式選びは重要なポイントです。

PNGとJPG、どちらを使えばよいのでしょうか?

ほかにもBMPというファイルフォーマットもあるようなのですが・・・

実は、どちらも使うという回答が正しく、本来は適材適所なのです。

今回は、それぞれの適切な使い方について解説します。

画像ファイルタイプのおさらい「適材適所のJPG, PNGの使い分け」

ビットマップとは

ビットマップは、コンピュータで使われる一般的な画像ファイル形式の一つです。簡単に言うと、ビットマップは画像をピクセル(小さなドット)の集まりとして表現する方法です。

ビットマップは、ピクセルごとに色情報を記録します。各ピクセルには、赤、緑、青の各成分(RGB成分)を示す数値(ビット)が割り当てられています。これらの数値の組み合わせによって、各ピクセルの色が決まります。例えば、ピクセルが「255, 0, 0」の場合、それは赤色を表します。

ビットマップの特徴

ビットマップ画像は、高い詳細度と色の精度を持つことができます。しかし、ファイルサイズが大きくなりやすいため、大きな画像を保存するときは注意が必要です。

ビットマップ形式のファイルフォーマット

一般的なビットマップ形式のファイルフォーマットには、BMP、PNG、JPG(=JPEG)があります。それぞれ異なる用途に向いています。BMPは高品質ながらファイルサイズが大きいため、写真編集などで使われます。PNGは透明背景をサポートし、損失のない圧縮形式です。ウェブでの透明なロゴやアイコン、イラストに適しています。JPEGは圧縮が効いているため、ウェブでの共有に適しています。

※BMPフォーマットの画像のことをビットマップ画像と呼ぶこともあるが、これはMicrosoft Windowsとその原型となるグラフィックシステムで独自に開発されたものであることは付け加えたい。

BMPファイルフォーマット

BMP(Bitmap)は、ビットマップ画像フォーマットの一つで、コンピュータでの画像保存に使われます。

BMPファイルの特徴

BMPファイルフォーマットは、シンプルで分かりやすい特徴を持っています。

  1. ピクセル単位の情報: BMPファイルは、画像を小さなドット(ピクセル)の集まりとして表現します。各ピクセルには、色情報が正確に格納されています。これにより、高品質な画像が得られます。
  2. 無圧縮形式: BMPは無圧縮形式であり、画像の情報を完全に保持します。これにより、画像の品質が損なわれない一方で、ファイルサイズが大きくなります。
  3. カラーパレット: BMPファイルは、カラーパレットを使用して色を管理します。パレットには使用する色のリストが含まれ、各ピクセルはその中から選ばれた色を参照します。
  4. 拡張子: BMPファイルの拡張子は通常「.bmp」です。例えば「my_image.bmp」といった形式です。

BMPの利用場面

BMPファイルは、高品質な画像保存が必要な場合に使われます。主な利用場面は以下です。

  • プロの写真編集: BMPは情報を損なわないため、写真編集ソフトでの作業に適しています。
  • ビジュアルアート: アート作品やイラストの保存に利用されます。
  • プリント: 印刷業界では、印刷物の制作に使用されます。

ただし、BMPは無圧縮形式なので、ファイルサイズが大きくなるため、ウェブでの使用には向いていません。

PNGファイルフォーマット

PNG(Portable Network Graphics)は、コンピュータでの画像保存やウェブでの使用に広く利用されるファイルフォーマットです。

PNGファイルの特徴

PNGファイルフォーマットは、以下の特徴を持っています。

  1. 透明背景: PNGは透明な背景をサポートします。これは、画像内の一部分を透明にできるため、ウェブ上のロゴやアイコンなどで便利です。
  2. 無損失圧縮: PNGは無損失圧縮を使用し、画像の品質を維持しながらファイルサイズを小さくします。JPEGとは異なり、圧縮による情報の損失がありません。
  3. インデックスカラー: 一部のPNGファイルはカラーパレット(色のリスト)を使用し、色を管理します。これにより、少ないデータで多彩な色を表現できます。
  4. 拡張子: PNGファイルの拡張子は通常「.png」です。例えば「my_image.png」といった形式です。

PNGの利用場面

PNGファイルは、さまざまな用途で使用されます。

  • ウェブデザイン: 透明背景を持つPNG画像は、ウェブサイトのデザインやアイコンによく利用されます。
  • イラストやロゴ: PNGは線画、アートワーク、ロゴ、イラストの保存に適しています。
  • 画像の編集: 無損失の圧縮形式であるため、画像の編集や加工にも使われます。

PNGは高品質で多目的な画像フォーマットであり、特にウェブデザインやグラフィックデザインにおいて非常に有用です。

JPG(=JPEG)ファイルフォーマット

JPG(Joint Photographic Experts Group)は、写真やイメージを保存するために広く利用される画像ファイルフォーマットです。

JPGファイルの特徴

JPGファイルフォーマットは、以下の特徴を持っています。

  1. 高圧縮率: JPGは情報を圧縮してファイルサイズを小さくするため、ウェブ上での共有やデジタルカメラでの写真保存に適しています。
  2. 有効な色表現: JPGは16.7万色(24ビット)の色を表現できます。これは、写真やイメージをリアルなカラーで保存できることを意味します。
  3. 損失圧縮: JPGは損失圧縮を使用します。高い圧縮率を得る代わりに、画像の一部の細部が失われることがあります。しかし、通常は人間の目には気づきにくい範囲です。
  4. 拡張子: JPGファイルの拡張子は通常「.jpg」または「.jpeg」です。例えば「my_photo.jpg」といった形式です。

JPGの利用場面

JPGファイルは、主に写真やイメージの共有および保存に使用されます。

  • デジタルカメラ: デジタルカメラは写真をJPGフォーマットで保存し、高品質な画像を提供します。
  • ウェブ共有: ウェブ上で写真を共有する場合、JPGはファイルサイズを小さくしつつ見栄えの良い画像を提供します。
  • 印刷物: 印刷物に使用する写真もJPGで保存され、高品質の印刷を実現します。

JPGは多くのデバイスとソフトウェアでサポートされており、使いやすいフォーマットです。

ちなみに.jpg, jpegは同じです

Windows OSで3文字拡張子しか指定できない歴史があり、このようになってますが、同じものです。

「Joint Photographic Experts Group」の略で、3文字か4文字かの違いだけ。WEBサービスでのアップロードで.jpgしか指定できないことがあるので、ファイル拡張子は今でも .jpgが主流かも。

ファイル形式が統一されていなかったら、ファイル名の変更で拡張子を .jpgに変更するだけで大丈夫。何か特別なツールはいりません!

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画像のパッケージ化とは何ですか?

ゲームでは、さまざまな画像やテクスチャ(テクスチャマップ)が使用されます。これらの画像は、ゲームエンジン内で効率的に扱うために「パッケージ化」されます。では、パッケージ化とは具体的に何を意味するのでしょうか?

  1. ファイルの結合: 通常、ゲーム内で使用する複数の画像ファイル(PNG、JPGなど)を1つのファイルに結合します。これにより、アクセス速度が向上し、ゲームがスムーズに動作します。
  2. 圧縮と最適化: 画像データは圧縮され、必要最小限のメモリスペースを使用します。同時に、画像の品質を維持しつつ、ゲーム内での読み込みや描画が迅速に行えるよう最適化されます。
  3. 高速読み込み: パッケージ化された画像は、ゲームが実行される際に高速に読み込まれ、プレイヤーに表示されます。これにより、待ち時間が短縮され、ゲームの体験が向上します。
  4. セットアップ簡略化: ゲーム開発者は1つのパッケージ化されたファイルを扱うだけで済み、複数の個別の画像ファイルを管理する手間が省かれます。

なぜ画像をパッケージ化するのですか?

ゲームエンジンで画像をパッケージ化する主な理由は、ゲームのパフォーマンスと管理を向上させることです。大量の画像ファイルを一元管理し、高速読み込みを実現することで、プレイヤーにスムーズで楽しいゲーム体験を提供することが目的です。

VRではどっち?適材適所のJPG, PNGの使い分け。違い意識してる?

VRゲーム制作において、画像ファイルの形式選びは重要なポイントです。PNGとJPG、どちらを使えばよいのでしょうか?今回は、それぞれの適切な使い方について解説します。

PNG(Portable Network Graphics)

PNGは、透明な背景を持つイメージや高品質なテクスチャを必要とする場面で威力を発揮します。その特徴は以下です。

  • 透明背景: VRゲーム内でオブジェクトやUI要素の背景を透明にする必要がある場合、PNGは最適です。透明な部分を持つ画像を効果的に扱えます。
  • 無損失圧縮: 画像品質を損なわずに圧縮できるため、鮮明なテクスチャが必要な場合に適しています。VRゲームでは高解像度のテクスチャがよりリアルな体験を作り出します。

JPG(Joint Photographic Experts Group)

JPGは、写真やリアルなイメージを表示する際に適しています。その特性は以下です。

  • 高圧縮率: JPGは高い圧縮率を持つため、ファイルサイズを小さくできます。これはVRゲームのロード時間を短縮し、プレイヤーの待ち時間を減らすのに役立ちます。
  • カラーフル: JPGは多彩な色をサポートし、リアルな写真や風景を正確に再現します。VRゲーム内での風景やキャラクターの描写に適しています。

どちらを使うべきか?

  • 透明背景や鮮明なテクスチャ: 透明な背景や高品質のテクスチャが必要な場合、PNGを選択しましょう。
  • 写真やリアルなイメージ: VRゲーム内で写真やリアルな風景を表示する際には、JPGが適しています。

要するに、ゲーム内のコンテンツに合わせて使い分けることが大切です。VRゲームの制作において、PNGとJPGの適切な選択を意識することで、プレイヤーにとって没入感のある体験を提供できるでしょう。

VRではどっち?適材適所のJPG, PNGの使い分け。違い意識してる?
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